アシカ小屋

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鉄道ICカード相互利用最大の特長は、PASMOエリアが開通されたことだよねという話

今日から全国の交通系ICカードが相互利用できるようになったわけですが、こういうときに当然出てくるのが記念カード。

というわけで、朝6時に起きて買ってきました。

僕の最寄り駅から最も近い駅では記念nimocaを発売していたのですが、朝6時35分時点では待機列1人。記念Suicaとの圧倒的な差を感じました。

【現地画像】JR 記念Suica 争奪戦がやばい 立川駅や新宿駅では早朝に100人越え 各地の様子 - NAVER まとめ http://matome.naver.jp/odai/2136398272727333801

 

朝マックなどをしていて結局6人目として待機列に。朝8時の発売時点では30人ほどが並んでいました。

こちらが記念nimoca

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twitterでいろいろ探っていたところ、福岡市地下鉄の「はやかけん」、そしてJR九州の「SUGOCA」もまだ入手可能ということだったので、nimocaを買ったその足で福岡市街へ。

 

天神ではやかけんを買い、博多駅でSUGOCAを購入。

こちらがはやかけん

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SUGOCA

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九州はうまく戦略を練れば一ヶ所(博多駅)で3枚購入できるということで、記念ICカード争奪戦では非常に有利な地でありました。

東京は上記まとめサイトをご参照してくださるとよいのですが、あの通り、長蛇の列ですし、JR北海道の「kitaca」は札幌駅のみの発売、しかも枚数も他より少ない5000枚(西鉄nimocaは1万、JR九州SUGOCAは1万5千、ICOCAは2万、SUICAは3万)ということで、入手が非常に困難であっただろうと思われます。

特にkitacaは札幌駅でしか買えなく、しかも発行枚数が少ないということで、今回の記念カードの中では最もレアだったのでは、と。しかし、せめて小樽とかでも買えるようにすればよいのにとは思うのですが。。

 

その一方、ICOCAは京阪神地区を中心にわりと余裕があったようで、twitterをみる限り、沿線人口の割には比較的容易に入手できたのかなという気がします。関西事情は存じ上げないのですが、PiTaPaのほうが強いんでしょうか。ちなみに、今回PiTaPaは記念カードを出していません。

 

記念カードの図柄ですが、上記写真を見比べてみればお分かりになられるかと思います。発行会社ごとに若干違っていて、その発行会社のキャラクターが先頭になるようにデザインされています。

加えて、JR九州「SUGOCA」、JR北海道kitaca」、JR東海TOICA」は背景色も異なっております。

そして、キャラクターを設定していないPiTaPaは、風船にて出演。

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さて、肝心のICカード相互利用自体に関する話ですが、首都圏によく行くSuicaPASMO以外のカード持ちにとっては、非常に利便性が上がったように思います。

というのも、PASMO管内の路線との相互利用が可能になった点は非常に大きい、そのように感じているのです。

例えば福岡の3カード(nimoca、SUGOCA、はやかけん)は以前からSuicaと相互利用が可能でした。そして、福岡3カードもそれぞれで相互利用ができていました。

Suica持ちが福岡で利用する分には何一つ不便をしないのですが、例えばnimoca持ちの福岡人が東京に行くとなると、nimocaPASMOが相互利用できなかったため、不便どころか、ほとんど役に立たない状況だったのです。

nimocaを使いたければ、首都圏をJRだけで移動せよということなのです。

Suicaは福岡の3カード以外にも、他JR各社との相互利用が可能でした。しかし、PASMOとの相互利用ができなかったので、やはり上記のような状況が長らく続いていたのです。

相互利用といいつつ、Suica持ちしかその恩恵を被ることができず、僕なんかは「ああ、これが東京至上主義か」などと思っていたものです。

 PASMO持ちが各地を旅行するときも当然同じなので、やはりいちいち切符を買わざるをえないという状況が続いていました。この点は、僕のサークル同期で卒業旅行に行かれた方は、ご存じかと思います。

 

ではなぜ、これまでPASMOとの相互利用ができなかったのか。

今回相互利用になった交通系ICカードは基本技術が同じであったため、やろうと思えばできました。しかし、システムの変更やメンテ費がかかり、多くの事業者で成り立っているPASMOは、事業者間の貧富の差もあることから、なかなか他ICカードとの相互利用に踏み切れなかったようです(今回多摩都市モノレールが外されたのは、もしかしたらそういうことなのかもしれません。断言はできませんが)

そういった事情があるなか、どうして今回PASMOとの相互利用が実現したのか……という話は存じ上げません。

 

 

注意したいのが、全ての交通系ICカードが使えるというわけではないということです。

wikipediaに日本全国の交通系ICカード一覧がありますが、今回の相互利用は★印のついた10種類のみです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%97%E8%BB%8A%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89#.E5.90.84.E5.9C.B0.E5.9F.9F.E3.81.AEIC.E4.B9.97.E8.BB.8A.E3.82.AB.E3.83.BC.E3.83.89.E4.B8.80.E8.A6.A7

さらに、PiTaPa管内のショッピング電子マネーとして使えない、PASMO管内の多摩都市モノレールPiTaPa管内の神戸電鉄では使えないなど、完全に相互利用できるわけではないとのこと。

まあなんにせよ、東京に頻繁に行く地方在住者にとってはめでたい話です。